(500)日のサマー

ズーイー・デシャネルが今、お気に入りの女優さんであることは、以前にも書き込んだが、その彼女の新作『(500)日のサマー』を見てきた。彼女の、文化系男子を惑わすちょっと小悪魔的な魅力が最大限に活かされた作品だった。
冒頭のナレーションで、「この物語はボーイ・ミーツ・ガールの話だけれど、ラブ・ストーリーではない」って言ってるが、誰かを恋したことのある人なら、この映画は間違いなく共感できるんじゃないかな? 確かに、時間軸をバラバラに断片化して配置させてみたりして、ちょっとよくあるラブコメのように主人公やヒロインに感情移入してロマンティックな気分にひたるような作品ではないかもしれない。でも、文化系男子諸君なら、必ず共感してしまうんではないか? 主人公の視点のみで語られるこの作品。そう、恋した女性のことを想いながら、ヘッドフォンで音楽聴きまくって、相手のことをひたすらモンモンとしながら妄想しているような、そんな映画なのだ。特にザ・スミスが大好きだった私なんか、共感しまくりだった。だから、健全な女性にとっては、少し気持ち悪い映画かもね。