また、こんな映画を見てしまった・・・

どうしようもなく絶望的な気分に陥った時、そんな自分も「まだまだやれる!」「俺は死んでない!」「立ち上がれ!」と、妙に勇気とやる気を奮い起こしてくれる作品というものに出会ってしまう確率がかなり高い。だいたい、そんな時は何かに縋りつきたい気持ち満々だから、そんな作品はどこかにないかと知らぬ間にアンテナ広げて、無意識に探し回っているのかもしれない。
ボーイズ・オン・ザ・ラン』。これは、まさしくそんな時に出会ってしまう作品。
ボコボコにされ、泣いて、鼻水たらして、全力疾走! 無様極まりない。でも、全身全霊をかけ、とにかく突き進む、そのかっこよさ!
確かに、こういうものがロックだと、そうかつての自分は思ってたはず(すっかり忘れてしまってたけど)。
やっぱり、あの時の自分は正しかったんだ、と思った。


なーんて、熱く語りたくなってしまう作品だが、よく考えれば、主人公の田西、どうしようもないダメ男かもしれないし、無様かもしれないけど、会社の同僚や上司には恵まれてて、そんな八方塞なわけでもない。結構幸せ者じゃないか?
原作の漫画は未見だが、映画で描かれた、その後のストーリーがあるらしい。ぜひ読んでみたい。

田西を演じた峯田和伸はすごい表現者だと思った。