イーストウッドの新作

品川の映画館で『インビクタス/負けざる者たち』を鑑賞。丁度プレミア上映ということで快適なシートでゆったり鑑賞できたのはよかったが、値段が少し高い。前売りチケットを持ってたのだが、差額1200円を取られた。プレミアシートは2500円なのに、なぜ1200円も追加で払わないといけないのか??普通に考えると700円ではないのか?

それはさておき、映画自体は素晴らしいものだった。アパルトヘイトを題材にした『遠い夜明け』や『ワールド・アパート』などすごく好きな作品なのだが、この作品はアパルトヘイトが撤廃されて以降の話である。主人公はネルソン・マンデラ。まだ、それほど遠い昔の話ではないので、ネルソン・マンデラの顔は今でもパッと思い浮かべることが可能だ。それでも、演じたモーガン・フリーマンは、何の不自然さも感じさせることがなく、ネルソン・マンデラそのものだった。

またイーストウッドの演出は、欲張らない。実にシンプル。これは前作の『グラン・トリノ』もそうだったが、あのシンプルながらも豊かな感触は、なかなか表現するのに苦労するが、イーストウッド独特のものとしか言いようがない。

ワールドカップ勝戦での旅客機のくだりが「えっ!?」と面食らったが、後あとから笑いがこみあげてきた。なんじゃそりゃって。